neputa日記

日常

家カレー ~新たなる知見について

カレーライスが好きだ 

年に1〜2度ほど外で食べることもあるけれど、やはり自宅で好きな具材と分量を作り、心ゆくまで堪能するのが最も好ましい。と言ってもスパイスを自分で配合したり、2日がかりで煮込むとかそういう本格的な話ではない。具材は決まって「じゃがいも」「人参」「玉ねぎ」の野菜三種と「鶏もも肉」の組み合わせ。あとは市販のカレールーをどうするかというレベルの話しである。

 

スーパーにはカレールーが所狭しと並んでいる棚がある。商品の配置にスーパー側のどのような思惑があるか詳しくは知らない。ただよくあるパターンとして上段に高価格の本格的なもの、中段から下段にかけて200円前後のいわゆる売れ筋のもの、そして脇にレトルトがズラーッと並んでいることが多い。

 

日頃、私がおもに利用しているのは中段から下段にある、銘柄で言うと「バーモントカレー」「こくまろ」「ジャワカレー」などであり、日によって安くなっていたりもする。

これまでの取り組みとしては、「前回バーモントの中辛だったから今回はジャワいっとくか」「更なる上を目指すには2種、いや3種を混ぜ合わせてみるか」といった具合で、つまりは200円前後低価格帯商品をぐるぐる周回していたのだ。

 

新たなる知見

違う銘柄に変えても混ぜ合わせてみても大きな変化は見込めない。もっとうまいカレーを食べたいのだが、結局のところメーカーが商品改良してくれるのをただ待つだけだった。

 

だが今回、私はこれまでと異なる行動を取ったのだ。

 

カレー売り場の上段に目を向けたのである。

 

なにがキッカケでそのような行動を取ったのかは思い出せない。ただ何となしに棚の上段にふと目線をやり、「中下段より100円以上高い値段でかつ箱の大きさも一回り小さいお前たちに、いったいどれほどの力の差があるというのだ!」と(心の中で)叫びながら、相手が人であれば後ろに吹き飛ぶ、あるいは気味悪がって足早に過ぎ去ってしまうほどの力強い目線でにらみつけたのだ。

 

ふと気つけば、いつからか私は「カレーは200円前後の中断〜下段にあるものを買うべし」と、決して背いてはならない鉄の掟のように「バーモント」や「ジャワ」などを買い続ける人生だった。そのことを疑ってみたことなどなかった。そこから一歩踏み出すという発想がそもそもなかった。

 

しかしこの時この瞬間、これまでの人生を大きく逸脱する何かが起きたのだ。

 

上位ランクのカレーはお値段以上だった

どうせ高いのを買うのであれば一番高い税込400円ほどのやつをエイヤッと選んでみた。

 

ルーを使い切るほど作るとだいたい4〜6皿分ぐらいの分量となる。濃い目に作り4皿分とすると、ひと皿あたりプラス50円の計算となる。このプラス50円で、これまでの家カレーで味わったことのない深みのある味に巡り合うことができたのだ!

 

まず香りや味から、入っているスパイスの種類が多いことを実感した。そして200円クラスに比べその複雑さが増した味はグッとうまいのだ。味に関するボキャブラリーを総動員したにも関わらず、表現があまりに貧弱で愕然とするが、なあに構うものか。今の私はいつになく強気だ。

 

お値段以上、いや予想以上の美味さに出逢うことができたのは誇張ではなく率直な感想だ。カレーを口に運んだ瞬間、私のなかで全国の「CoCo壱」や「C&C」といったカレー屋が軒並み音を立てて崩れ落ちた。

 

正直に告白すると、家カレーがいいとは言いつつも、心のどこかで「さすがにCoCo壱には負けるな」と思う気持ちがあった。少し強がっている自分がいた。だが負けたくなかった。そしてついに、一切の迷いなしに「家カレー、サイコー!」と雄叫びをあげたのだ。

 

ついに極めてしまった私はこれまでとはひと味違う。が高いルーを購入する分、他の節約は必要だ。それがルールというものだ。