neputa日記

日常

山に暮らす生きものたち

先日2月7日の水曜日、近くの鷹ノ巣山に登ってきた。前週に降った雪がまだたっぷりと残っており、ギュッギュッ、と柔らかい雪を踏みしめながら歩くのはとても心地よかった。

 

慣れない都市部に多くの混乱をもたらした久しぶりの積雪。山に生きるものたちにも少なからず影響があったようだ。

 

雪のおかげで普段よりも彼らの足跡が辿りやすい。そこかしこに忙しく歩き回ったあとがある。大きなイノシシの足跡を見つけたときは警戒を強めた。

 

凍死した小さなモグラの死体がぽつりと転がっていた。寒くなる気配を感じてエサを探していたのだろうか。気がついたら地面が雪に覆われ巣穴に帰り着くことができなかったのだろうか。そんなことを想像し、その小さな亡骸の無念を思った。

 

さらに進むと羽と血と肉片が散らばった食事の痕跡を目撃する。その鳥はなぜに地面へ降りてきたのか。雪が彼の行動を狂わせたのか。しかし捕食者は運良く食事にありつき寒さをしのげたのだろう。

 

足を止めるとなんの音も聞こえない。静かな山道を夕暮れまで歩いた。ふもとの街の明かりが見えたとき、ホッとした気持ちになる。この安堵感に、やはり私は山に迷い込んだ余所者なのだと気づかされる。

 

それでも山の様子が気になる私は、山が好きな私は、時々お邪魔させてもらうよ。騒いだり汚したりしないから、君たちの暮らしをそっと眺めるだけだから、許しておくれ。